デジタル化することの新たなリスク
Yahoo!ニュースで「スマート鍵 500人が家入れず」という記事がありました。
内容を確認すると、アメリカで展開しているIOTを利用したサービスでクラウドを介してスマホアプリから自宅の鍵を開閉できるシステムがありある日の夜間に自動アップデート機能で鍵本体のファームウェアが更新された際にクラウドと通信ができなくなってしまい、アプリから開閉ができなくなってしまったということでした。
対処方法がドアから取り外して代替機と交換かオンライン復旧を待つしかなくどちらも1~2週間はかかってしまい、ユーザはしばらくの間玄関が施錠できない生活を余儀なくされてしまったそうです。
また、このサービスはいわゆる民泊予約サービスの「Airbnb」とも提携していてこの鍵を使用していたホストユーザは予約をキャンセルせざるをえなかったともありました。
最近はいろいろな物がネットに繋がったり、スマホから操作できたりして確かに便利になってきてはいますが、その中間に回線やサーバなど別々のサービスを介しているのでそのどれかがダメになってしまうと全体が立ち行かなくなってしまうアナログには無かった新しいリスクが潜んでいることを考えさせられました。
新しいサービスを考えるときには「何がどう便利になるか」と合わせて「もしもの時どう解消したらいいか」も深く考慮すべきだと思いました。