ITしぐさというマナー
少し前に、TVやネットで「江戸しぐさ」というワードが話題になりました。
これは「雨の日にすれ違う際に相手と傘がぶつかったり、雫が相手に掛からないように少し外側に傘を傾ける」だとか、「電車のベンチシートで皆が少しずつ詰めることでもう一人座れるスペースを作る」だとかのちょっとした思いやりを「粋」とする考え方で元々は商人の経営哲学が発端になっているようです。
その「江戸しぐさ」に似た言葉で「ITしぐさ」というワードをネットで見かけました。
どういうものが「ITしぐさ」かというと、「他人のPCを操作するとき相手がパスワードを入力しているときは余所見をする」とされていました。
我々もユーザー先に訪問して作業を行う際、セキュリティ意識が高いところはログインパスワードを教えてもらえず、毎回入力をお願いしていますがその時は思わずそっぽを向いて入力の様子を見ないようにしているのでとても「あるある」だと思いました。
ハッキング手法の一つとして、肩越しに入力内容を盗み見る「ショルダーハッキング」というものもあるので、さりげない動作で相手にこちらのセキュリティ意識の高さをアピールできるのは有効ではないかと思います。
ただ、最近は生体認証技術も発達していて、指紋や静脈、虹彩等で認証してパスワードが必要なくなることも考えられます。
業務用PCにそういったものが導入されるのはまだまだ先になるでしょうが技術の進歩と共に「ITしぐさ」も消えていくのかなと感じました。