一歩先のアイデア

梅雨の時期に入りましたが、今年は雨の降る日が少なくあまり実感がありませんが、突然の雨などで”善意のカサ”と言われる無料の貸出しカサで助かったりすることもあると思います。

そんな”善意のカサ”ですが、返却率はあまり高くなく全体の1割程度しか帰ってこないそうです。
福井県ではボランティア団体がカサ2000本を用意して”善意のカサ”活動を10年ほど行っていましたがついに廃止されたということもあったようです。

そんな中、飲料メーカーのダイドーが、大阪の一部で試験的に自販機に併設して無料貸出カサを提供したところ返却率7割ほどになったというニュースを読みました。
発端は自販機の補充を行っている作業員が急な雨で困っている人をよく見かけたので思いついたそうなのですが、設置場所に入念なリサーチを行ったり、自販機ならどこでも返却可能としたりカサに大きくロゴを入れて広告効果を高めたりした結果、高い返却率に繋がったようです。

サービスのアイデアの実現だけで満足せずそこからもう一歩踏み込んだ、広告や利用のし易さといった付加価値も一緒に考えることで、最大限の効果を得られた事例になるのではないかと思いました。