大人の社会科見学
夏休みの連休で皆さんいろいろな場所へお出かけになったことと思います。
私は学生時代の友人と4人で、大人の社会科見学と称して明石海峡大橋の主塔に登るツアーに参加してきました。
13時過ぎに周辺施設の橋の科学館で受付をし、2階にある会議室のような部屋に通されました。
今回の参加者は28名で、中学生くらいの少年少女から少し腰の曲がったおばあさんまでまさに老若男女といった構成でした。
まずは高所に登るということで誓約書にサインをしました。
そしてツアー装備のベスト、無線レシーバー、ヘルメットを身に付けビデオ映像による明石海峡大橋の歴史の説明がありました。
そこでは主塔の土台を海に沈めて設置したときの話(予定ポイントとの誤差5cm)や安全に細心の注意を払ったこと(工期10年間で死亡事故0件)などを聞くことができました。
その後、科学館1階の展示資料も一通り説明してもらいいよいよ主塔に向けて出発となりました。
舞子海上プロムナードの遊歩道の途中から整備用通路に降りて、約1km歩きました。
足元は3×10cmの格子状の足場になっていて、30m下は海面という状況でしたが不思議と怖くはなかったです。
主塔の頂上へはエレベーターで上がるのですが、塔自体が途中から中央寄りに傾斜しているため中間地点で一旦停止してケーブルの自動調整を行っていたのが印象深かったです。
頂上からの景色はまさに絶景の一言でした。
条件が良ければあべのハルカスなども見えるそうでしたが、そこまでは見えませんでした。
30分程度ひとしきり写真を撮り、参加者集合の記念撮影も行って来た道を戻りました。
科学館の2階に戻ると、顧客満足度調査のアンケートと共に先ほど撮った記念撮影の写真と主塔に登った認定証が用意されていました。
私も友人たちもアンケートには「大満足」と書いことは言うまでもありません。
元々整備用の通路を観光に使うということで、安全にはとにかく気を使っているように感じましたし、全員に無線レシーバーを配って、頭上を車が走っていても、風が強くても説明が聞き取れるになっていました。
また、説明自体も冗談や歌も織り交ぜつつ話され、とても分かり易かったです。
ツアー参加費は大人3000円でしたが、十分見合った金額だと感じました。
日本の橋梁技術のすごさと共に、顧客満足度を高めようとする姿勢にとても感心できたツアーでした。