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ネットの正しい使われ方

先日、Yahooニュースに取り上げられた記事に感動しましたので紹介したいと思います。

始まりはあるtwitterユーザーが掲載した1枚の写真でした。
滋賀県のお寺で見付かったモノクロ写真で、巨大な観音像と近隣住民と思われる大勢を写したもので「この像の詳細が知りたい」とのことでした。

このツイートが興味深さもあって多くの人に拡散され各方面から様々な反応が寄せられました。
 ・大勢の中にいるお坊さんらしき人の格好から禅寺関係ではないか
 ・洋服を着た人やスコップの形から昭和初期あたりじゃないか
 ・三叉の鉾を持っている像なので海洋信仰のある地域じゃないか
といった推察・考察や、果てには
 ・AIを使って写真を自動彩色してみました
などいろいろな分野から情報が集まり、最終的に顔立ちが似た像から作者と思われる人物にたどり着き最初のツイートから1週間足らずで”長崎県の離島に昔建てられたもの”と判明しました。

昭和9年に建てられた観音像は、昭和60年に台風被害で損壊したため新しいものに建て替えられており現存しない観音像を80年以上前の写真から短期間で探し当てるネットの力にとても驚きました。

縁も所縁もない人たちがわずかな情報を頼りに知識を持ち寄り、一つの謎をスピード解決できたことはネットの正しい使われ方なのではないかと思いました。