さよなら、パスワード

先日、Googleの開発者会議（Google I/O) で、
Googleが開発するパスワードに代わる仕組みが発表されました。
その名も「Trust API」と言います。
これは、もともとはパスワードに代わる新しく安全な方法を研究するチームにて進めていたそうです。

Googleは、何をパスワードの代わりにしようとしているのでしょうか。
指紋、音声、顔認識といろいろ考えられますが、Trust APIに使われるのは、ある意味、それら全部です。
何か1つではなく、様々な情報をミックスして「本人」だと判断します。
顔認識、音声認識はもちろん、システムを常に裏で動かし続けることで、タイピングやスワイプのパターンなどのスマートフォンの使い方も判断材料にすることができるといいます。

顔認証は、すでに複数のAndroid端末に実装されていますが、安全性が高いとは言えません。
しかし、同じ認証方法でも、複数の判断材料を組み合わせて使うことで、セキュリティの信頼度はあがるといいます。

Trust APIは、6月からまずは大手金融企業がテストを始めるとのことですが、年内には全開発者へ公開を予定しています。

個人情報を守るために絶対に必要となるパスワードですが、多数管理する場合、覚えられなくなります。
覚えなくてもよい、認証方法ができて、活用される日がそう遠くないかもしれません。