名は体を表すか?
リリース間近の新製品のネーミングを考えていてふと思ったことがあります。
題名の「名は体を表す」ということについてですが、世の中には実に名前がその人やモノを正確に語っているものが多く、昔の人はよく言ったものだと感心してしまいます。
今回のように、製品の名前を考えるような場合にはもちろんその特徴をひと言で表す言葉を充分に検討しますので「名が体を表して」いなければ問題なのですが、たまたま、将来どうなるかがわからないまま、期待をこめてつけられた名前が見事にその実体を語っていることの多さに不思議さを感じます。
実は、人の場合、E.H.エリクソンの「アイデンティティの心理学」で的確にその理由を説明されてしまうのですが、そこで納得するとロマンがなくなるので、暗示や自我同一性(アイデンティティ)が導く自分像、というものにはここはあえて触れずに、「たまたま」の要素が強いもののみ語らせていただきます。
単純に、格好良い人は格好良い名前、きれいな人はきれいな名前であることがとても多いのですね。
自分の好きないろんなジャンルで「格好良い人」を思い浮かべてみますと、それはもう、例外なく格好良い名前がつけられています。
たとえば、私の場合ですと、映画が趣味なので俳優、監督などをざっと見回しても(もちろん、芸名はあからさまに格好良いはずなので本名の人に限ります)、
Sam Peckinpah、Clint Eastwood、Jean-Luc Godard、
Stanley Kubrick、Ingrid Bergman、
小津安二郎、佐藤浩市、松嶋菜々子、川原亜矢子、…
また、システム業界に身を置く者として、
John Carmack、Bjarne Stroustrup、Steve Jobs、…
時代を変えた人ということで、
Miles Davis、Herbert von Karajan、…
皆さんも一度、お好きなジャンルの人たちでいろいろ名前を挙げてみられたら、しばらく楽しい時間が過ごせると思いますよ。